孤独、小説、言葉

孤独、小説、言葉

2009.01.31 04:46 by mio [ 3,284 views ]

Category : コトバ, 思考の整理,

去年の暮に、
新田次郎の 「孤高の人」 という小説を読んだ。

もしかすると、一人というのは、
自分との対話がある限りは、
それは完全な孤独ではないのかもしれない。

なんて思った。


大学生のころは、小説をほとんど読まなかった。小説なんて読んでも役に立たなさそうだとか、何の知識も増えないとか、そんな風に思っていたような気がする。けど、ここ1~2年ぐらいで、少し読むようになった。


夏目漱石の「三四郎」や「それから」なんかを読んだのがきっかけかもしれない。100年近くも前に、よくもまあ、今この時代に読んでも古いと感じないようなものが書けたなと思う。現代人のかかえる悩み事がここに全部書かれてるんじゃないかと思うぐらい鋭くて、話自体も面白いし、哲学的だったりする。僕は勝手に、夏目漱石のことを、日本文学界のビートルズだと思っている。ビートルズは人じゃないけど(笑)

この前、寺田氏にかりた、保坂和志の、「季節の記憶」も良かった。
保坂さんのエッセイやらを読んでいると、言葉で何かを表現することにとても気をつかっているようで、彼が書いた小説を「良かった」の一言で片付けてしまうのは、心苦しいというか、恐れ多いというか、そういう気分になってしまったりもするのだが、中途半端に説明するのも逆に良くないのかなと思ったり、そういうのも含めて面白い。


先月、水村美苗の「日本語が滅びるとき」という本を読んだ。これからは英語の世紀となるが、それはどういうことなのか、そういう状況の中で日本語はどうなっていくのか、日本語教育はどうすればいいのか、といったことが書かれていたように思う。読んでいて、その国の言語でしか表現できないこと、というのがあるんだなと改めて思った。それは面白い。

普段、自分が話している日本語について深く考えることはあまりないが、小説家だったり編集者だったり記者だったり、言葉にこだわって仕事をしている人が言っている事を聞くと、言葉の意味だとか使い方だとか選択だとか、そういうことを物凄く意識していて、それが面白いなあと思う。例えば、国語辞典は何種類も持ってて使い分けているとか、そういうのを聞くと面白すぎて興奮してしまう。ここ1~2ヶ月は言葉について考えさせられることが多かったなあ。

おいしい本

おいしい本

2008.04.23 06:25 by mio [ 1,251 views ]

Category : 思考の整理

大学に入ってまだ間もない頃、ある友達が、
ひとつの本を何度か読むことがあると言っていた。

その当時の僕は、それが理解できなかった。
2回も読むなんて、なんて時間の無駄遣い、なんて思っていた。
そんな時間があったら、他にもっと読める本があるだろうと。
だけど、なんとなくその2回読むという行為を
楽しんでいるふうな、その友達が羨ましくもあった。
なんで2回も読むのだろうか?

最近、ふと思った。

世の中には、もう一度食べたくなってしまう、
おいしい料理があるように、
もう一度読みたくなる
おいしい本があるということ。

なんだ、そういうことだったんだ、と思った。

感じることと考えること

感じることと考えること

2008.04.03 03:25 by mio [ 3,084 views ]

Category : 思考の整理

頭の中にあることを言葉にする。
みんながやっていることだ。


考えていることをメモによくとるけれど、
感じていることもメモにとっていくといいかもしれない。
僕は今まで、そっちをちゃんとやれていなかったかもしれない。

考えることと、感じることは、違うことなんじゃないかなと、
今、この文章を書きながら思いました。


感じたことを元に考えたことには、
どこか説得力というか、強さというか、凄みというか、
そういうものがあるんじゃないかと思う。

好き、嫌いとか、気持ちいい、気持ち悪いとか。

桜の花が咲く直前のググーッと力をためてる感じと
花が咲ききって少しずつ強い風で花びらが飛んでいくときの
パラパラした感じの違い、
夜が明けていくときの空の色と空気のスーッとした気持ちよさ、
さびた鉄棒を握った後の手の匂い、
何でもいいんだけれど。


今ここに言葉で書いたことは、
言葉に書く前の感覚がある。
その感覚に言葉を与えることで、
その感覚に意識的になれる。

ある感覚に意識的になると
それを楽しむことができるようになるし、
それを元にまた別のことが考えられるようになる。

感じることと、思考というものが、
別だと認識すると
なんだか少しだけスッキリする。


ノートや、ブログに、頭の中にあることを書き出すとき、
それが、感じたことなのか、考えたことなのか、
文字にしてしまうとどちらも混ざってしまうので、
両方「頭の中にあるもの」と認識してきたけど、
それを「感じたこと」と、「考えたこと」に
分けて認識すると面白そうだ。


感じることは、素材みたいだ。
よく分からないものの塊の世界から、何かを見つけてもぎりとる感じ。
考えることは、そのもぎりとった素材をもとに何かを組み立てることだ。

素材は大事だ。
素材は良質なものがたくさん欲しいね。

甘い素材、苦い素材、すっぱい素材、ザラザラした素材、
いろいろと。

世界を言葉やイメージでもぎとって、
それを組み立てる。


このルールに従って考えると、
今回の場合、
感じることと考えることは別だと、感じたということになる。
あれ、ちょっとややこしい?(笑


そういえば、数ヶ月前、誰かさんが
「言葉で考えていることよりも、心で感じていることの方が先にある」
みたいなことを言っていたのを思い出した。

コトバについて

コトバについて

2008.03.11 06:01 by mio [ 1,189 views ]

Category : コトバ, 思考の整理, 日記的なもの

言の葉と書いて、コトバ。
千の葉とかいて、チバ。

3段落ちは思いつかず。。。

そんな早朝。


言葉には力がある。
だからこそ、言葉の使い方は気をつけたい。
5W1Hで論理的に、とかは言いたくない。
そういうものは自分の感覚やリズムに従うのがいいんだ。
とか言っていたい。

「それでも私たちは信じている、言葉のチカラを。」
という、朝日新聞のコピーがあったけど、
気持ちの悪い言葉だと思った。

確かに、言葉にはチカラがあるでしょう。
ときには、言葉のチカラで、人を殺すことだってできてしまう。
人を怒らせてしまうことだってある。
だからこそ、気をつけなきゃね。
ってことじゃないのか。

うまく言葉を紡げるようになれたらいいと思う。
そのためには、
永遠の謎であり、世界一謎な存在である、自分を知り、
永遠の謎であり、世界一謎な存在である、相手を理解しようと、
つとめないといけないみたい。

そもそも、言葉を知っていなければいけない。
ボキャブラリーや、テクニックというやつ。
こういうのはとても重要だと思う。

言葉を使うとき、いつも頭を使う。
自分の感覚や、その場にいる人の感覚に意識的でありたい。
言葉をうまく使えると、自分の気持ちがとてもよくなる。

気持ちが言葉を生み出すこともあれば、
言葉が気持ちを生み出すこともあるんじゃないか。


ところで、
村上龍の「すべての男は消耗品である」というシリーズの本に、
「明日できることは今日はしない」
という副題が付いているものがあるんだけれど、
その言葉は僕にとても影響を与えているみたい。

確定申告、まだしてません。

今日こそやりますよ。やります。やります。

と思いつつ、夜も更けて、朝日が昇って参りました。
グッドモーニング
新千葉

新しい千の葉とかいて、シンチバ。
もうすぐ春ですな。

悩み事ではなく、悩む事。

悩み事ではなく、悩む事。

2007.11.26 05:27 by mio [ 1,021 views ]

Category : 思考の整理

1)

悩むのは良いことで、
悩むのは自然なことだとしたら、
悩んでた方がいいんじゃないかね。

忙しいときに忙しいと書いても面白くないんじゃないか。
暇なときに暇だと書くのは面白いけど。
まぁ、書き方にもよるのか。

たくさんやりたいことがあるときに、
全部はやれないということに気づいたり、
大きくて具体的な目標をもたなたなきゃいけないのかなと思ってても、
目の前にあることをひたすらやるしかできなかったり。

悩む。

けど、悩みながらもとにかく前に進んで、
ここは、こういうときは、こうなんじゃないかとか思いながら、
日々進んでいると、いつのまにか思ってもいなかったろころに
辿り着いていたり、いなかったり。

悩んではいるが、
誰かに相談したいとは思わないし、
答えが欲しいわけでもないし、
答えがあるとも思っていない。
だから、悩み事ではない。
と、勝手に思っている。

悩み事は停滞で、悩む事は前進ではないか?
はい、ただの言葉遊びです。


2)

自分の感覚みたいなのはすごく大事だと思う。

1年あると、2~3回、
今、ここだ、という瞬間がある。
ここが分岐点だ、みたいなところ。

今まさにそこだ。
まぁ、いつもどおりな感じだけどね。


3)

誰かが昔、25歳の夏は1回しかないんだよ!と冗談で言った。
そうか、
26歳の夏も1回しかないし、
27歳の夏も1回しかないし、
28歳の夏も1回しかないのか!!
とそのとき初めて気づいたのを覚えている。

夏なんて毎年来るとか思ってたどね、
いつか僕は死ぬんだよ。

まぁ、いつか死ねばいいんだけど、
せっかく生まれてラッキーなので、
26歳の冬も楽しみたいところですわ。


4)

最近30代、40代の人と、よく一緒に仕事とか何やらを
やることが多いのですが、なぜかこの人若いなー、もっと若く見えるな~と
思うことが多いのは、僕が26になったせいなのかしら??(笑
面白い人ってのは、たくさんいるもんだね。
最近、会う人会う人、みんな面白い。


5)

ところで、年齢って数える意味って何かあるのかな?

20歳超えたら、全員20歳じゃだめですかね。
20歳の次は、好きなときに60歳宣言すると、
退職できます、ってのがいいんじゃないか。

おざわさん&テレビ&とんかつ

おざわさん&テレビ&とんかつ

2007.11.10 06:59 by mio [ 1,106 views ]

Category : 思考の整理

おざわさん。
友達じゃない方の小沢さん。
人々に悪人ヅラだといわれている方の小沢さん。
民主党の小沢さん。

最近、テレビをあんまり見ないので、
テレビのニュースも見ていないのですが、
そうなると、当然情報源はネットのニュースと、
打ち合わせの行きかえりに見る売店のスポーツ新聞の見出し、
のみとなってくるわけです。

で、今回の小沢さんのニュースに関しては、
テレビでこのニュースを見なかったからか、
どこか遠くの方で事が起こっているように感じたのが、
自分で不思議でした。

テレビを見ると、その人の表情とか、そういうのが見れるから、
そのニュースをより身近に感じるのかもしれない。
テレビじゃなくて、映像と言ったほうがいいか。

あと、今回のおざわさんのニュースは、
読売新聞とか、朝日新聞とか、メディアによって伝える情報が
違ったようで、なんで辞任するといい始めたのかも
なんか謎でしたが、それぞれのメディア、人にそれぞれの大義名分が
あってやってたんでしょうね。
どの情報が正しいか、という問いは意味がなくて、
全部並列して見て、自分がどう感じたかを分析するしかないのかもしれない。
僕には今回のことは複雑すぎて理解できませんでした。
小沢さんを色んな人がここぞとばかりに叩いていたけど、
小沢さんを叩いてる人は、出る杭を打ってやった、鬼の首を取ってやった、
と喜んでいるようにしか見えなかった。
とにかく、小沢さんが民主党に戻ったのは面白かった。

民主党が政権とればいいのにと、
数年前からずっと思ってるんですが、早く取って欲しい。
民主党が政権をとったらどうなるんだろう、
という好奇心がほとんどなので、政策がどうのこうのとか、
あんまり分かっていないのですが、
割りと、僕みたいに気分で考えている人は多い気がします。

プロ野球とか、甲子園とかで、サッカーでも何でも、
弱小チームと言われていたチームが
優勝したりすると、感動するし、見ていて面白い。
一番強いところが、金とか人の数の力で、勝っても面白くないし、
だいたいそういうことができる組織というのは、
どこか腐った部分があるように思う。
それはそれでいいこともあるんだろうけど、やっぱり弱い奴等が、
ない知恵を絞って、強いやつに勝つというストーリーは好きだ。
弱いだけに、頭を使わないとダメで、
弱いだけに、無謀ともいえる前向きさが必要で、
弱いだけに、人々を味方に付けないといけない。

弱いほうがドラマチックだ。

決して、民主党最高とか、素晴らしいとか思ってるんじゃなくて、
自民党がずっとやってんのがツマンネーよ、
というだけのことなんですけど、
まぁ、どうなるんでしょうね。



先日、とんかつの定食屋で、
テラに、民主党のおざわさんの話をした後に
友達のおざわさんの話をしたら、
最初かんちがいして話を聞いていたのが面白かった。

FLASHとかテクノロジーとか

FLASHとかテクノロジーとか

2007.10.06 02:26 by mio [ 1,051 views ]

Category : テクノロジー, 思考の整理

Flash Player 10が出るみたいですが、C++が使えるようになるとか、3Dも扱えるようになるとか、GPUで動くようになるとか。ますます、高機能化して、開発コストがどんどん高くなってる感じがしたりしなかったり。デザイナ兼プログラマはどこまでついて行けるんだろうか。ウェブ業界での自分の立ち位置に関しては、2年先の未来が読めない。

C言語とか勉強した方がいいんだろうか。C言語はちょっと興味あるけど、Airでできることが増えて、Airで動くアプリケーションが、普通に作ったアプリケーションと比べて、遜色ない動作をするのであれば、これからはアプリ開発したければAirについて勉強する方が良いのかな、Adobeの思うツボかもしれないけど。僕みたいな人間にとってはそっちの方が有利そうだ。Airのようなものが普及すると、もう5年後には、ウェブデザインって言葉がなくなっているかもしれない。(ネットワークに繋がっていることが前提でブラウザやOSに依存しないソフトが動くのであればという話)もちろん、今のカタログ的なウェブサイト、のようなもの、はなくならないだろうけど。

CS3まだ買ってないけど、CS4とかと1年以内に出るような気もしてきたのでCS4まで待とうかな。Flash周辺のテクノロジーは徐々に熟成しつつあるようで。


今のコンピュータの性能や、ネットワークの技術を見ていて足りないと思うのは、リアルタイムな映像処理の技術とか、データ転送速度の高速化とか、そこらへんの技術だろうか。YouTubeのようなネット上で見れる動画の画質がハイビジョンみたいに綺麗になる時代は後どのぐらいで来るんだろうね。ネットワークの通信速度は、ADSLや光ファイバーが普及し始めたころに、ぐっと上がったけど、次に通信速度があがるのはいつごろだろうか。

未来年表を見る限りでは、あと3~5年後ぐらいかなぁ。

2010年
通信速度が光ファイバーの10倍(1ギガビット)に相当する携帯電話サービス「4G」が実用化される
類型 : 予測
出典 : 東京読売新聞
資料 : NTTドコモ
発表 : 2005年10月5日


ADSLとか、「回線」みたいなものをイメージしてたけど、全部ワイヤレスの高速通信になりそうだね。

テクノロジー自体これからどうなっていくんでしょうね。既にこの分野、十分だなと思うものも多いし、これ以上便利になっても、そんなに貧しい思いはしなさそうだなというジャンルも多いように思う。

新しい機能とか、そいういうものよりも、化石燃料を使わないエネルギーのシステムとか、農業の有り方とか、社会保障のシステムとか、人と自然との関わり方とか、単純に効率化とか、高機能化とかそういうんじゃない、もっと人間よりの複雑なシステムに関する技術というか、知恵のようなもの、そいういうものが欠けているのかもしれない。

なんか、ソニーがロボット事業から撤退したのは象徴的だな。

FLASHの話から脱線しまくりましたが、僕はウェブに特化したデザイナーになるつもりは今のところないので、これからも色々やっていこうと思います。広く深くが目標、無理だと言われても挑戦します。より自由に、より面白く、より楽しく、自分も、周りの人もそうなっていけばいいなと思います。


コミュニケーションに関する技術力や知恵、これは、個人レベルでも会社レベルでも国レベルでも、広告でも機械でも交通でも、何でも、いつの時代でも大切なものだと思う。どんな時代でも、どんな国でも、影響力のある人間や国或いは会社というのは、とにかくコミュニケーションに関する優れた技術や知恵や環境を持っている。インターネットが面白いと思うのは、コミュニケーションのあり方を変えたところ。誰かに何かを伝えたり、誰かのことを理解しようとすること、基本的なことかもしれないけど、このことに関する知識や知恵というのは、どんな状況でも役に立つと思うのでした。

もちろん、何かを伝えるときの「伝える技術」も大事だけど、「伝える何か」はもっと大事だ、ということが大前提ですが。