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トゲ植物との戦い

トゲ植物との戦い

2008.05.08 02:17 by mio [ 1,998 views ]

Category : 菜園ス

先日、karappoアシスタントの長谷川君と仕事後に飲んだ帰り道、
ゴミ捨て場に鉢植えが捨てられているのを発見した。


鉢植えにはなにやら、硬い感じの植物が生えていたが、
そのときは暗くてよく見えなかった。
葉っぱは全部落ちていて枯れているようだった。

そのとき、僕は、土に飢えていた。
ジャガイモに与える生ゴミが追いついていなかったし、
生ゴミだけでは、じゃがいもが根をはりにくいことが予想されたため、
どうしても土が欲しかったのだ。
枯れた植物をどかせば、その中にある土がゲットできる。
そして鉢もゲットできる。
そう思った僕は、しばらくその鉢を眺めて悩んだ後、
その鉢を自転車のカゴに放り込んだ。
少し小雨が降っていた。
深夜3時ぐらいだったろうか。


家についた僕は、部屋の電気を点け、
鉢に飢えられている植物の全貌を見た。
僕はその姿に驚いた、恐怖すら感じた。

その植物は、あらゆる枝の先が尖っていて、
全身がトゲだらけだったのだ。
枝の先を触ると痛い。
枝を切るのもままならないと思った。

もういちどゴミ捨て場に戻そうかと思った。
けれど、ここで戻ったら男が廃ると思った。
このトゲ植物と俺は戦って、その根から土を奪うのだ。
いや、奪うのではない、
ゴミとして捨てられる運命にある土を救うのだ。
すべてはジャガイモのために。
そう誓った。


トゲ植物との戦いが幕を開けた。
まず、怪我をしないように、小さいトゲをペンチで取り除いていく。
次に、直径3センチぐらいの、
ある程度太い枝を手で掴んで、太い幹をのこぎりで切る。
そういうことを3度ぐらい繰り返して、すべての枝を解体し、
大元にある一番太い部分の幹を手でつかえめるようにする。
今度は、その太い幹をつかんで、土全体を鉢から浮かした状態で、
その土と根の塊にスコップを叩きつけて、根に絡んだ土をほぐし、
鉢の底に土を落とす。

全工程で、3時間ぐらいはかかった。
途中で何度も挫折しそうになった。

土なんて、そこらへんにたくさんあるじゃないか、
こんなボロボロの鉢植えを手に入れたところで、
どれだけ得をするんだろう、
ここまで苦労する必要はあるのだろうか、
いろんなもっともらしい考えが頭をよぎった。


トゲ植物を切りきざんでいると、
それが枯れているにもかかわらず、
何か、こう、殺人鬼にでもなったような気持ちになった。
相手が攻撃的な形をしていたためか、
僕の気持ちまで攻撃的になってしまったのかもしれない。

トゲ植物を肥料として土に混ぜ込むことも考えたが、
あまりにも硬くて、尖がっていたので、
怪我をするのもいやだし、肥料になるのも数年はかかりそうな
気がしたので、トゲ植物の亡骸は捨てることにした。

トゲ植物を切り刻んでいるとき、
僕はトゲ植物を憎んでいたが、
トゲ植物を捨てるとき、
なぜかさびしい気持ちになった。

もしかしたら、
愛というのは、
好きだとか、嫌いだとか、
そういうこととは
まったく別のことなのかもしれない、
そんなことを思った。


トゲ植物の土を受け継いだジャガイモは、
順調に根を伸ばしている。
もうそろそろ緑色をした芽も出てくることだろう。
トゲ植物よ、お前の死は無駄にはしない。

重複の派閥争い

重複の派閥争い

2008.05.03 03:52 by mio [ 1,654 views ]

Category : コトバ

僕はずっと「ちょうふく」だと思っていた。

けど、最近仕事の打ち合わせで
「じゅうふく」と言っている人がいた。

僕はその人が間違った読み方をするとは思えなかったので、
自分が間違ってたのか?と思った。

さっき、そのことをふと思い出して、
辞書を調べたら、
どっちの読み方も正しいとわかった。

ジャパーニーズ イズ ディフィカルト。


さて、
どちらも正しいということは分かったのだが、
よく考えてみると、
自分が重複という言葉を、口に出すときは、
どちらかの読み方を選択することになる。

「ちょうふく」か、それとも「じゅうふく」か、、
どちらを選択するか、考えなければならない。

それは、
「ちょう」と「じゅう」のどちらに肩を入れるのか
という選択だ。

僕は今までどおり「ちょうふく」と言うだろう。
今までどおりの方が慣れていて楽だし、
「重」を「ちょう」と読むあたりが、
ちょっと特殊な感じで、
そういう特殊な読み方を知っている感じが
カッコイイと思うからだ。
今まで慣れ親しんできた分、
「ちょう」に愛着もある。

んー、けど、この愛着というのは自己愛なのかもしれないし、
新しいものを受け付けるのが面倒だなあという、
怠慢な気持ちかもしれない。
まあ、自己愛も怠慢も悪くないと思うので、
特に気にしないけどね。


正しい答えは1つとは限らないとは、よく言われることだ。
けど、2つというのは、ちょっと微妙だなあ。
1つにするか、無限大にするか、どちらかの方が簡単だと思う。
まあ、面白いからいいんだけど。


あなたは、
「ちょうふく」派?それとも「じゅうふく」派?

ジャガ・ソイル

ジャガ・ソイル

2008.05.02 12:12 by mio [ 3,263 views ]

Category : 菜園ス

できれば、ジャガイモは、
生ゴミや、道端に落ちている枯れ枝などで
育てたいと思っている。

僕は、毎日料理をするわけではないので、
たまに食材をダメにしてしまうことがある、
そういった食材を肥料に、
育てられたら面白そうだと思う。

死んだものが、
生きているものに分解され吸収されていく、
というのが面白くてしょうがない。
死んだものが、また生命の糧として
リアルに循環していくのだ。
そこに育っている植物が、
何で構成されているのかがイメージできるのが面白い。

ミニトマトを原料に、できたジャガイモはどんな味だろうか、
ジューシーになるのだろうか?
小麦粉を食って、育ったジャガイモは、
粉っぽい味になるんだろうか?



ということで、土を作りたいと思っている。

野菜が腐ると土になるのは確かだろう、
おそらくだが、微生物だかなんだかが、自然と繁殖して、
死んだ植物を分解して、土にしてくれるはずだ。
その微生物は、主に土の中に生息していることが予測され、
またその微生物は、おそらく湿気を好むと思われる。

ということで、家の前の土を少しだけ拾ってきた。
この土の中に、ビセイブツがいるんじゃないかと思うと、
ワクワクした。

それから、ビセイブツ達が活動しやすい環境を造るために、
底に穴が開いていない、どんぶり鉢を使うことにした。

底に穴がないので、これなら鉢の中がジメジメして、
いいのではないか?と考えたのだ。
良いのか悪いのかは、分からないが、
いい気がするので、そうしてみた。


現在の土の材料は、

・ミニトマト
・加賀棒茶
・おーいお茶
・マイルドコーヒー
・スターバックスコーヒー
・道端で拾った木の枝と葉
・家の前の土、少々

といった感じだ。

コーヒーなどは酸味や苦味が強いので、
ビセイブツ達が、分解できるのか若干不安だが、
苦味のきいたジャガイモができたらうれしいところだ。



ジャガイモを上記の土の中に投入して、
3日ぐらいして、ジャガイモをひっくり返してみたら、
新しい根っこが伸び始めていた。

新しい根っこは、白くて綺麗だった。
ほんの3ミリ程度だが、数箇所から伸びていた。
かなりうれしい気持ちになった。
がんばれ、マイジャガー。

ジメジメした土に埋まっている部分から根っこが出る傾向があった。
ジャガイモはそういうところが好きなんだろう。
ジメジメした地中から根っこを出したいようだ。
葉はまだ出てこないが、しばらく待つことにした。
というか、待つしかないと気づいた。

おそらく、ジャガイモは、
葉を出すための助走を付けているに違いない。
葉が出てきたらまた感動するんだろうなあ。

ジャガの成長が楽しみだ。

ジャガ・サイエンス

ジャガ・サイエンス

2008.04.25 04:02 by mio [ 1,098 views ]

Category : 菜園ス

最近の僕の趣味はジャガイモだ。

ジャガイモを食べるのではない。
ジャガイモを育てるのだ。


育てようとしているジャガイモは、
我が家の根菜類置き場で、
数週間放置されていたもので、
多分シチューを作ったときの余りの2個だと思われる。

数日前、その2個から芽が出ようとしているのを発見した。
若干、白いカビのようなものも生えていたが、
一応まだ生きているように見えた。

捨てようかと思ったが、
食べ物であるはずの、ジャガイモが生き物に見えてきて、
生きたまま他のゴミと一緒に捨てるのはいかがなものかと思い、
育ててみようと思った。


料理せずに放置した結果、
芽が出てきてしまった野菜を育てようと思ったことは、
今回が初めてではない。


大学1年生の頃だろうか、
料理をせず放置していたタマネギから
黄緑色をしたネギが生えてきたことがあった。
その黄緑色があまりにも綺麗だと思った僕は
それを数週間鑑賞することにした。
しかし、その当時はタマネギには水も土を与えなかった。
水と土を与えなられなかったタマネギは、
タマネギの養分と水分を使い果たした結果、
枯れてしまった。


今思うと、その当時の僕は、
タマネギを育てていたつもりではあったが、
実はそうではなく、単に美しいオブジェとして、それを鑑賞していたのだ。
自然という名の芸術として楽しんでいたのだ。


しかし、今度は違う。
今度は、芸術鑑賞ではなく、
科学者としてジャガイモを研究する予定である。

科学者としての研究が目的なので、
一応最終目標は大きなジャガイモを収穫することにしているが、
あくまでもそのプロセスを楽しみたいと思っている。

このプロセスを楽しむにあたって、
ひとつ僕がこだわりたいのは、調べない、ということだ。
調べたら、面白くない。
グーグルで検索なんてもってのほかだ。
もちろん、ジャガイモに関する本も買ってはいけない。


その代わりに重点をおきたいのは、
観察をすること、
仮説をたてること、
実験すること、
検証すること、
といったプロセスである。


答えが分かったら面白くないのだ。
車輪の発明を楽しみたいのだ。
趣味だし。


ちなみに、この2個のジャガイモは、
ボコッとした茎と根っこの塊のようなものは飛び出てきているが、
葉っぱはまだない。
数週間後には完全に腐っている可能性もあるので、
ジャガイモの研究に関する日記は、
これが最初で最後の可能性もあるが、
気が向いたらまた続きを書こうと思う。


それから、最後になってしまったが、
突然こんな日記を書き始めたのは、
いとうせいこうの「ボタニカルライフ」という本を読んで、
その影響を大いに受けているからだ。
ちなみに彼はあくまでも花の鑑賞を最終目的としている。


では、続く。
かも。
緑色をした芽が出てくることを祈って。

おいしい本

おいしい本

2008.04.23 06:25 by mio [ 1,646 views ]

Category : 思考の整理

大学に入ってまだ間もない頃、ある友達が、
ひとつの本を何度か読むことがあると言っていた。

その当時の僕は、それが理解できなかった。
2回も読むなんて、なんて時間の無駄遣い、なんて思っていた。
そんな時間があったら、他にもっと読める本があるだろうと。
だけど、なんとなくその2回読むという行為を
楽しんでいるふうな、その友達が羨ましくもあった。
なんで2回も読むのだろうか?

最近、ふと思った。

世の中には、もう一度食べたくなってしまう、
おいしい料理があるように、
もう一度読みたくなる
おいしい本があるということ。

なんだ、そういうことだったんだ、と思った。

収納に関する、僕の無知

収納に関する、僕の無知

2008.04.15 04:05 by mio [ 1,595 views ]

Category :

最近、収納にハマっています。


タニアのドイツ式部屋づくり
という本を買いました。

タニアのドイツ式部屋づくり


主婦の人が読みそうな本ですが、男が読んでも面白い。
ドイツ人の母親を持つ門倉タニアさんという人が書いた本で、
収納のコツとか、モノを捨てるコツとか、
部屋をスッキリさせるための色んな知恵が書かれています。

この本の中で僕にとって一番衝撃だったのは、
「部屋をすっきりさせるコツは、すべてのものに収納場所をつくること。」
というこの一文です。

考えてみれば、当たり前のことなのですが、
収納に対して、モノが多すぎる、っていう、
こんなにも単純なことに、今まで気づいていなかった(笑



あと、散らかる原因として、
収納場所があっても元に戻すのが面倒というパターン。
これに関しては、

「モノを使う場所と、それを収納する場所を、できる限り近づけること」

が大切だそうです。

これも当たり前っちゃ当たり前なんですが、
たとえば僕の場合、リビングで筆記用具を使ったあとに、
その道具を仕事用の作業机まで持っていくのが面倒で、
リビングのテーブルに散らかしてたのですが、
リビングのテーブルにもペン立てを置くことで
とてもスッキリしました。
大発見。



最後は、捨てること。
これ、最近使ってねえな、この本はもう読まねえな、
というものは、どんどん「処分箱」に入れる。
日々、処分箱に、処分候補を放り込む。
で、あとでまとめて、誰かにあげるなり売るなり捨てるなりする。
という、パソコンのゴミ箱の完全消去前みたいな箱を作るのがいいみたい。
これは楽しいです。

いきなりヒモでくくって捨てようとするときって、
これ本当に捨ててよかったっけ?と、凄く悩んで、
挙句の果てには、ちょっとしたタイムトラベルにでかけてしまいますが、
処分箱に一定期間保管して、捨てるまでにワンクッション置くと、
捨てるまでの心の整理がつき易い、というのが面白い。

あと、雑誌は資料として、本当に必要なものを除いて、他は全部捨てる。
新しい情報を知ることが目的であれば、
必要なときにまた新しい雑誌を買えば良いとあり、
言われてみればそうだなと思いました。
雑誌を捨てる基準は、棚に入るか入らないか。
入らなくなったら捨てる。



以上、まとめると

1.すべてのものに収納場所をつくる
2.モノを使う場所と、それを収納する場所を、できる限り近づける
3.いらないモノはとりあえず処分箱にまとめて、時間のあるときに捨てる。

他にも色々ありましたが、
主要なのは上記3点かな。

あとは、収納術とは少し違いますが、
家具はなかなか捨てられるもんじゃないから、
慎重に選べというのもそうだなと思いました。

余計なものばかり持ってしまっているような気がする昨今、
ドイツ人の知恵をかりて、部屋も心もスッキリしたいところです。

感じることと考えること

感じることと考えること

2008.04.03 03:25 by mio [ 3,469 views ]

Category : 思考の整理

頭の中にあることを言葉にする。
みんながやっていることだ。


考えていることをメモによくとるけれど、
感じていることもメモにとっていくといいかもしれない。
僕は今まで、そっちをちゃんとやれていなかったかもしれない。

考えることと、感じることは、違うことなんじゃないかなと、
今、この文章を書きながら思いました。


感じたことを元に考えたことには、
どこか説得力というか、強さというか、凄みというか、
そういうものがあるんじゃないかと思う。

好き、嫌いとか、気持ちいい、気持ち悪いとか。

桜の花が咲く直前のググーッと力をためてる感じと
花が咲ききって少しずつ強い風で花びらが飛んでいくときの
パラパラした感じの違い、
夜が明けていくときの空の色と空気のスーッとした気持ちよさ、
さびた鉄棒を握った後の手の匂い、
何でもいいんだけれど。


今ここに言葉で書いたことは、
言葉に書く前の感覚がある。
その感覚に言葉を与えることで、
その感覚に意識的になれる。

ある感覚に意識的になると
それを楽しむことができるようになるし、
それを元にまた別のことが考えられるようになる。

感じることと、思考というものが、
別だと認識すると
なんだか少しだけスッキリする。


ノートや、ブログに、頭の中にあることを書き出すとき、
それが、感じたことなのか、考えたことなのか、
文字にしてしまうとどちらも混ざってしまうので、
両方「頭の中にあるもの」と認識してきたけど、
それを「感じたこと」と、「考えたこと」に
分けて認識すると面白そうだ。


感じることは、素材みたいだ。
よく分からないものの塊の世界から、何かを見つけてもぎりとる感じ。
考えることは、そのもぎりとった素材をもとに何かを組み立てることだ。

素材は大事だ。
素材は良質なものがたくさん欲しいね。

甘い素材、苦い素材、すっぱい素材、ザラザラした素材、
いろいろと。

世界を言葉やイメージでもぎとって、
それを組み立てる。


このルールに従って考えると、
今回の場合、
感じることと考えることは別だと、感じたということになる。
あれ、ちょっとややこしい?(笑


そういえば、数ヶ月前、誰かさんが
「言葉で考えていることよりも、心で感じていることの方が先にある」
みたいなことを言っていたのを思い出した。