ジャガ・ソルト・最終章

ジャガ・ソルト・最終章

2008.08.04 10:51 by mio [ 1,243 views ]

Category : 菜園ス

ジャガ・ソルト

つまり

手塩にかけて育ててきたジャガイモに

塩をかけて食った。


今回収穫したのは、デカい方の公爵だ。
小さい芋がたくさんできてるのかと思っていたら、
4~5センチ級のものが1つと、
10センチ級の超デカイのが1つ、
他は、1~2センチの極小ものだった。

とにかく、デカイのができていたのが感動だ。

味は、
予想を上回る
普通のジャガイモの味だった。

山梨の山奥で、
焚き火の中に突っ込んで、
焼きジャガにした。

岩塩をかけて食った。
うまっかった。


ご馳走様。


ジャガの茎や葉は、また次の植物に肥やしとすべく、
Karappo・ミミズ・コンポストに投入した。


ジャガ日記は、これにて終了。
ジャガ日記は終了だが、
Karappo事務所のベランダは、今も植物が増殖中なので、
また気が向いたら何か書くかと。

ジャガ・マザー死す

ジャガ・マザー死す

2008.07.25 09:21 by mio [ 1,199 views ]

Category : 菜園ス

ジャガのマザーが死んだ。

種芋のことだ。

先日、例によってジャガイモの鉢を観察していると、
鉢の中央が陥没していた。
恐る恐る指で押さえてみると、
グニョっと、指がめり込んだ。

おおお!!なんだこれは!!!

悪い予感がした。

もしかして、今まで子供にずっと仕送りを送り続け、
自分の子供をニートにしたてあげてきた、
ジャガ・マザーが、逝去されたのか。

その通りだった。

ジャガ・マザーは、皮を残して、
その内部が液状化していた。

液状化とは、にんじん、や、きゅうり、など、
腐り始めると、ある日突然、
グニュグニュのブチュブチュのドロドロになってしまう現象のことを言う。
もちろん、この言葉は、僕が勝手にそういう風に使っているだけなので、
常識を持った皆さんはこのような使い方をしないでほしい。

とにかく、ジャガマザーは死んだ。
最近、公爵と伯爵(ジャガイモにつけた名前)が元気ないなと
思っていたのはそのせいだと分かった。
やつらは、大人になってもずっとニートを貫き通し、
ついには自分の親からそのすべてを奪ったのだ。

と、書くと酷い奴等のように感じるが、
それがジャガイモ界のしきたりのようだ。

公爵と伯爵は、自分の親に支えられながら、
自分の子供を育てていたのだ。
今、公爵と伯爵の足元には、
新しいジャガイモたちが埋まっている。
子供から親への愛より、親から子供への愛のほうが強い。

新ジャガの、収穫時期は、
公爵と伯爵が完全に枯れたときにしようと思う。

ジャガ・パセリ・瀕死

ジャガ・パセリ・瀕死

2008.07.17 01:07 by mio [ 1,223 views ]

Category : 菜園ス

実は、僕が育てていたのは、ジャガイモだけではない。
というか、ジャガイモよりも先にパセリの苗を買ってきてそれを育てていた。

パセリは非常に優秀であった。

パセリは次から次へとその中心から新芽を出し、
僕が料理するパスタのど真ん中にいつも添えられ、
パスタの見栄えを良くするという大役をこなしていた。

どんなパスタでも、その中央に粉チーズをまぶし、
荒挽き胡椒で匂いをごまかし、そこに緑色のパセリを置けば、
その色の鮮やかさやスパイシーなほのかな香りのおかげで、
5割り増しぐらいは美味く見えるものである。

そんな優秀なパセリがである。


先週末の名古屋京都のライブから帰り、
ベランダの窓をあけたら、瀕死の状態に陥っていた。
ほぼすべての葉が、力なくダラーンと垂れ下がり、
葉の色は以前のような鮮やかさを失っていた。

暑さの犠牲者はそれだけではない、
僕が手塩にかけて育ててきた、
ジャガイモの「公爵」もその体の半分ぐらいが、
黄色く変色しており、
使えなくなった枝の切断をせざるをえない状況であった。
まるで地獄絵図である。


夜行バスで帰ってきた僕もまた、ある意味瀕死の状態ではあったが、
どこの親が瀕死の子供たちを見捨てることができるだろうか。
自分の命をなげうってでも子供の命を守らねばならぬ。
それが生命体にとって自然な行動であろう。


それから必死の応急処置が始まった。
もう枯れてしまった枝をなくなく切り落とし、
水をたっぷりやり、土を加え、鉢の位置を調整してやった。

もう少し日陰においてやればよかったなどと後悔もした。
しかし、枯れた葉が元に戻ることはないだろう。

僕は彼らが持つ根の生命力に期待するしかない。
根さえ生きていれば大丈夫なはずだ。
そう信じるしかない。


時間は二度と戻らない。
たとえ状況が絶望的であったとしても、
希望を捨ててはいけない。

今自分がやれることをやるのだ。
少しでもやれることがあれば、それをやればいいのだ。
そして、パセリよ、後はおまえ次第だ。

ジャガ・成人

ジャガ・成人

2008.06.10 01:24 by mio [ 1,248 views ]

Category : 菜園ス

じゃがいもに花が咲いた。
白い花だった。

じゃがいもの葉っぱのつき方や大きさというのは
あまり美しいというほどのものではないけど、
白い花が咲くと少し引き締まって見える。

花をマジマジと見つめていると、
オシベのような黄色い部分が思った以上に
太いということに気付いて少し驚いた。

それから、じゃがいもの花は、
どうやら昼間開いて、夜には閉じるようだ。
咲いた後でも夜になるとまた閉じる。
なかなか器用なもので、同じ花が何度も
閉じたり開いたりしている。
夜になったら客も来ないし店じまいってわけだ。


じゃがいも、育てていて、最近気付いたのは、
じゃがいもの縦方向の成長は、
枝の先端に花が登場した時点で止まるということ。
人間にたとえるなら、花が咲いたときというのは
成人みたいなもんだろうなと思った。

そこがマックス。
ちなみに、じゃがいもの身長は60~70センチぐらいはある。

じゃがいもの今後の変化はあまり期待できないと思った僕は、
今日、新しい鉢と、ハーブの種を2種類、それから朝顔の種を買ってきてしまった。

やはり子供の頃が一番かわいい。
成人してもかわいいけど、
子供の頃ほどのかわいさはないなあ。

ジャガ・思春期

ジャガ・思春期

2008.05.25 06:23 by mio [ 1,017 views ]

Category : 菜園ス

今僕が育てているジャガイモは
思春期にさしかかっている。
つまり成長期ということだ。

特に、大きい方(公爵と呼んでいる)などは、
毎日2センチぐらい身長が伸びている。
ような気がする。
とにかくすごい勢いなのだ。
今は10センチぐらいにはなっている。
もし、この勢いを保ったとすると、
2ヵ月後には、身長120センチに達し、
3ヵ月後には、僕の身長に追いつくという計算になる。
そんな気持ちの悪いジャガイモを見てみたい。

とにかく奴は今思春期なんだろう。
僕が与えた生ゴミ(主にコーヒー)を毎日分解し、
卵の殻からカルシウムなんかも摂取しつつ、
がぶがぶと水をのみ、二酸化炭素を吸い、
そこから炭素を抽出したりしているに違いない。
しかし、まだまだ思春期。
親芋(種芋)からの栄養供給(仕送り)にもまだまだ頼っているんだろう。

思春期。
文字通り、春が訪れているのだ。
青春は目の前だ。
春が終わったら、
子作りと子育てが始まるんだろう。
その頃には、親芋もヨボヨボになっているんだろう。

I am Saientist.

I am Saientist.

2008.05.10 09:40 by mio [ 1,048 views ]

Category : 菜園ス

菜園なわけだ。
科学なわけだ。

芸術家のことは、アーティストというが、
菜園家のことは、サイエンティストという。

当分、サイエンティストです、
と名乗ることにしようかと妄想さえしている。


ジャガイモを育てはじめて、
2週間以上が経った。

2つのジャガイモは、どんぶり鉢を卒業し、
2つの大きな鉢に引っ越した。

2つの大きな鉢というのは、
先日ジョイフル本田で買った、土に戻るとかいう鉢のことだ。
鉢なのに軽くて、しかも燃えるゴミに捨てられる
というのがすばらしいと思った。
再生紙でできていて、茶色くていい味を出している。


ジャガイモを育て始めた頃は、
毎日のようにジャガイモをひっくり返しては、
その根がちゃんと伸びているか確認したものだが、
最近は、ジャガイモにしてみたらそれも迷惑な話だろうと思い、
なるべくそっとしてやることにしている。
しかし、我が子の成長をこの目で見れないことほど、
辛いことはないだろう。
本当は見たくて仕方がない。

いや、実は、今でもその衝動を抑えきれず、
土を掘り返してしまうことがある。
根っこ傷つけないように注意しながら、
柔らかい木の枝などで土を丁寧にかきわけ、
ちゃんと根がはっているかどうか確認するのだ。
まるで、恐竜の化石を掘りおこす考古学者のように。


ジャガイモは鉢植えの中心に埋めてあるのだが、
中心から5センチぐらいのところなどで、
白く輝くジャガイモの根っこを発見すると、狂喜してしまう。
1週間前には1センチしかなかった根が、ついにここまで来たか!
よくがんばった!というような心境である。
数分間じっとその新しい根っこをみつめてしまう。
ただただ確認するのだ。
その白さを味わうために。

見て味わう。
見入るとはまさにこのことか、
と思った。



緑の葉は、まだ出てきていないが、
それっぽいものが最近土から顔を出している。
葉が出てくれば、根っこを掘り返すことも少なくなるだろう。
早く、青く茂る葉を見たい。
見たくて仕方がない。


ジャガイモは焦らしが上手いようだ。

トゲ植物との戦い

トゲ植物との戦い

2008.05.08 02:17 by mio [ 1,610 views ]

Category : 菜園ス

先日、karappoアシスタントの長谷川君と仕事後に飲んだ帰り道、
ゴミ捨て場に鉢植えが捨てられているのを発見した。


鉢植えにはなにやら、硬い感じの植物が生えていたが、
そのときは暗くてよく見えなかった。
葉っぱは全部落ちていて枯れているようだった。

そのとき、僕は、土に飢えていた。
ジャガイモに与える生ゴミが追いついていなかったし、
生ゴミだけでは、じゃがいもが根をはりにくいことが予想されたため、
どうしても土が欲しかったのだ。
枯れた植物をどかせば、その中にある土がゲットできる。
そして鉢もゲットできる。
そう思った僕は、しばらくその鉢を眺めて悩んだ後、
その鉢を自転車のカゴに放り込んだ。
少し小雨が降っていた。
深夜3時ぐらいだったろうか。


家についた僕は、部屋の電気を点け、
鉢に飢えられている植物の全貌を見た。
僕はその姿に驚いた、恐怖すら感じた。

その植物は、あらゆる枝の先が尖っていて、
全身がトゲだらけだったのだ。
枝の先を触ると痛い。
枝を切るのもままならないと思った。

もういちどゴミ捨て場に戻そうかと思った。
けれど、ここで戻ったら男が廃ると思った。
このトゲ植物と俺は戦って、その根から土を奪うのだ。
いや、奪うのではない、
ゴミとして捨てられる運命にある土を救うのだ。
すべてはジャガイモのために。
そう誓った。


トゲ植物との戦いが幕を開けた。
まず、怪我をしないように、小さいトゲをペンチで取り除いていく。
次に、直径3センチぐらいの、
ある程度太い枝を手で掴んで、太い幹をのこぎりで切る。
そういうことを3度ぐらい繰り返して、すべての枝を解体し、
大元にある一番太い部分の幹を手でつかえめるようにする。
今度は、その太い幹をつかんで、土全体を鉢から浮かした状態で、
その土と根の塊にスコップを叩きつけて、根に絡んだ土をほぐし、
鉢の底に土を落とす。

全工程で、3時間ぐらいはかかった。
途中で何度も挫折しそうになった。

土なんて、そこらへんにたくさんあるじゃないか、
こんなボロボロの鉢植えを手に入れたところで、
どれだけ得をするんだろう、
ここまで苦労する必要はあるのだろうか、
いろんなもっともらしい考えが頭をよぎった。


トゲ植物を切りきざんでいると、
それが枯れているにもかかわらず、
何か、こう、殺人鬼にでもなったような気持ちになった。
相手が攻撃的な形をしていたためか、
僕の気持ちまで攻撃的になってしまったのかもしれない。

トゲ植物を肥料として土に混ぜ込むことも考えたが、
あまりにも硬くて、尖がっていたので、
怪我をするのもいやだし、肥料になるのも数年はかかりそうな
気がしたので、トゲ植物の亡骸は捨てることにした。

トゲ植物を切り刻んでいるとき、
僕はトゲ植物を憎んでいたが、
トゲ植物を捨てるとき、
なぜかさびしい気持ちになった。

もしかしたら、
愛というのは、
好きだとか、嫌いだとか、
そういうこととは
まったく別のことなのかもしれない、
そんなことを思った。


トゲ植物の土を受け継いだジャガイモは、
順調に根を伸ばしている。
もうそろそろ緑色をした芽も出てくることだろう。
トゲ植物よ、お前の死は無駄にはしない。